能見7回8K3失点でハーラータイ4勝

 「DeNA4‐14阪神」(25日、横浜)

 ハーラートップタイの4勝目にも達成感はなかった。阪神・能見はブラックジョークを交えて投球を振り返った。

 「途中で代わった藤井さんのせいです。鶴さん(鶴岡)には申し訳ないですけど、試合途中にキャッチャーが代わるとすごくリズムが狂うんです」

 大量リードの展開で「取ってくれるだけありがたい」と序盤からテンポよく、アウトを重ねた。だが五回の攻撃で藤井が負傷交代。今季初めて新加入の鶴岡とコンビを組んだ。予想外のアクシデントでリズムが狂う。五回にバルディリスにバックスクリーンに運ばれると、続く六回にも梶谷に2ランを浴びた。和田監督は「投げづらいような点差になったけど、悪い内容じゃなかった」と言ったが、能見は1人で投げきりたかったかと聞かれ、「それはあったので」とうつむいて悔しさをにじませた。

 横浜はプロのスタートを切った場所だ。ルーキーイヤーの05年4月24日。5回2/3を4安打2失点に抑え、プロ初勝利を飾った。あれから9年。チームでの立場は変わった。現在は投手陣を支える大黒柱。それだけに、試合終了まで、マウンドに立ちたかった。

 「修正するところはいろいろあるので」と話してバスに乗り込んだエース。次回こそ、納得の内容で勝つ。

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