呉昇桓2失点…冷や汗の本拠地初S
「阪神4‐3DeNA」(9日、甲子園)
勝利の瞬間、苦笑いで藤井に謝った。阪神・呉昇桓が1点差に迫られる冷や汗の甲子園初セーブ。試合後「石仏」はまずファンにわびた。
「ジェット風船とあと1人コールをしてくれていたのに、長くなってしまい申し訳ない」
出番は3点リードの最終回に訪れた。150キロ「石直球」で先頭のブランコを遊飛。だがここから苦しんだ。
安打2本で2死一、二塁のピンチを招くと、黒羽根に中前にはじき返された。さらに、次の金城の打席では自身の暴投で1点差。最後は何とか右飛に打ち取り試合を締めた。韓国で実績十分の右腕も、この日ばかりは「コントロールミスで点を取られた。今日はボールが高く、良くなかったです」と反省の言葉を並べるしかなかった。
石仏のパワーの源は開幕戦を観戦した両親が持参した手作りキムチだ。幼いころから食べ慣れた「オモニ」の味は日々の疲れを癒やしてくれる。先月31日の休日には両親と姪を連れてデパートへ。姪に子供服をプレゼント。「しばらく見ないうちに大きくなっていた」。かわいい姪の前では「石仏」も「仏」の顔になる。
久々の2セーブ目に和田監督は「間隔が空いているからね。毎日出せるような試合をしたい」と話した。この夜はヒヤヒヤさせたが次回はスッキリ勝つ。
