和田虎、止まらぬ投壊に怒号の嵐

 「ヤクルト12-11阪神」(5日、神宮)

 太陽が沈んだ薄暮の神宮に怒号が飛び交う。「ばか野郎!」「やめちまえ!」「ボケぇ!」。金網越しに届く厳しい声を阪神・和田監督は一身に受け止めた。11点を奪って落とした星。投手陣の崩壊が止まらない。

 今季ワーストの19被安打にワーストタイの12失点。2回6失点の秋山。五回にマートンの2ランなどで逆転したが、勝利の方程式が崩れた。五回から登板した安藤が1回2/3を3失点で同点とされ、八回に福原が勝ち越しを許した。

 8試合を終えて2桁被安打は7試合、2桁失点も4を数える。チーム防御率はリーグワーストの7・41。2桁得点で敗れたのは、06年8月18日のヤクルト戦以来8年ぶり。くしくもスコアはこの日と同じ11対12だった。

 「今日だけじゃなくて、ここのところずっとやから。でも、どんな試合でも1敗は1敗。ひと回りして落ち着くまでは、いろんなことが起こる」。想定を超える崩壊にも、虎将は忍の一字を決め込む覚悟を示した。

 手は打った。秋山の即時抹消を決め、2軍遠征先の博多から渡辺を呼び寄せた。ブルペンの補充と応急処置。「3つ負けるわけにはいかんから。明日取って帰ります」。1分20秒で切り上げた監督会見。指揮官の靴音に悲しさが同居した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス