虎は攻め切れず…福留&今成がブレーキ

 「ヤクルト5‐2阪神」(4日、神宮)

 歯ぎしりが聞こえた。阪神には、何度も小川を攻略するチャンスがあった。だが、形勢を一変させる決定打は生まれなかった。好機を積み上げた数が多かっただけに、失意も比例した。タテジマが借金生活に逆戻りだ。

 昨夜、今季1号2ランを放った福留がブレーキになった。得点圏に走者を置いた3打席で中飛と2三振。「まだ本来のというか、ピッチャーによってというところかな」。和田監督も確率を読めない悩ましさを抱える。

 もっと気掛かりなのは今成だ。14打席連続無安打。オープン戦で安打を連ねたバットから快音が聞こえない。「今成が狂ってきてるな。ヒットが出ないから、気持ちの上での焦りが見られる」。負の連鎖に陥り、浮上のキッカケをつかめない現状を危ぐした。

 福留、今成の前を打つマートン、ゴメスが好調を維持しているだけに、早急な手当てが必要だ。接戦を拾えず、惜しいを連呼するばかりでは、秋に痛い目を見るハメになる。

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