呉昇桓“新兵器スパイク”見つける!

 阪神・呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)が30日、沖縄・宜野座村野球場で、合同自主トレを打ち上げた。初めてスパイクを履いてキャッチボールを行った「石仏」は、シーズンで使用するスパイクを、日本のマウンドに合ったものに替え、さらに用具メーカー数社の試作品をキャンプで試し、その中から自分に合ったものを選ぶ考えを明かした。

 気温23度まで上昇した沖縄。南国の日差しを受けた呉昇桓が、岩田とキャッチボールを繰り返す。剛腕から繰り出される「石直球」は、さらに迫力を増していた。その理由は足もとにあった。合同自主トレ最終日。「石仏」がスパイクを初めて披露した。

 この日、使ったのはミズノ社のスパイク。呉昇桓こだわりの「樹脂底、9本歯のミドルカット」だ。しかし、今後もこれを使うと、決めたわけではない。すでに、アシックス社やデサント社など数社に発注しており、春季キャンプでさまざまなスパイクを試していく方向だ。

 「履いてみて一番楽なものを選びたい。昨年はニューバランスのスパイクを履いていた。これから自分の足に合うものを探していこうと思う」

 呉昇桓がスパイクを決める上で重視するのは履き心地だという。今回、変更するきっかけとなったのは、日本と韓国のマウンドの違いだ。石仏は「まだ日本のマウンドは上がっていないけど、日本も(韓国と)同じようなものだと思う。実際に上がって、そのとき考えたい」と話したが、一般的に韓国のマウンドは日本に比べて荒れているといわれる。

 新たに挑戦する日本のマウンドに備えて、スパイクは慎重に選ぶ。「樹脂底」の他に「革底」も発注済み。今後は本拠地・甲子園と同じ造りの宜野座のブルペンで、実際に使用して最終決定する。

 25日から沖縄で汗を流してきた呉昇桓はこの日、合同自主トレを打ち上げた。アップ中には今成や鶴岡とじゃれ合い、チームメートとも打ち解けてきた様子。新たなスタートを前に石仏は「(昨年と)違いというのはない。新しい環境で始まるので、気持ちは違う。まずは選手、監督、コーチに慣れたいと思う。精神的には変わらない」と言い切った。

 新しい“靴”は、シンデレラのように王子様が用意してはくれない。自ら探し出す。新たなスパイクが決まったとき、呉昇桓のシンデレラストーリーが始まる。

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