ドラ2横田、まるで新庄!藤浪置き去り

 鳴尾浜の新人合同自主トレに参加している阪神のドラフト2位・横田慎太郎外野手(18)=鹿児島実=が12日、3千メートル走に臨み、12分20秒で『優勝』した。持久走は藤浪晋太郎投手(19)ら総勢20人が参加。その藤浪をもぶっちぎった横田の走力に、平田勝男2軍監督は「新庄のようだ」と絶賛した。

 ペースは衰えるどころか、次第に増していった。1周300メートル×10周。無尽蔵のスタミナだ。横田が白い息を吐きながら、鳴尾浜の冷気を切り裂いた。新人合同自主トレ第1クールの最終日に行われる恒例の持久走。最年少18歳が、ぶっちぎりのトップでゴールした。

 「周りの先輩も速いと聞いていたので、付いていこうと思っていました。自主トレ前から、1つ1つのメニューでアピールしようと思っていたので、今日はいいアピールになったと思います。1位になれて良かったです」

 喜びをかみしめるように言葉を紡いだ。序盤からドラフト6位の岩崎と先頭集団をけん引した。4週目に突入したところで一歩抜けだすと、そこからは余裕の独り旅。後方との間隔を確かめながら、5周目で長距離走を得意とするプロ4年目の育成選手・島本に約30メートルの差をつけた。さらに最終周ではドラフト4位の梅野、同3位の陽川の2人を周回遅れにした。

 日を追うごとに横田の評価はうなぎ上りだ。軽快に走る姿に、視察に訪れた平田2軍監督もニンマリ。かつて“虎のプリンス”と呼ばれた新庄剛志にイメージを重ね合わせた。

 「軽いし、バネがある走り方をしていた。雰囲気は新庄のようだね。新庄は入ってきたときからすごかった。短距離も長距離も速かったからね。横田も身体能力が高い。鍛えがいがあるよ。他の外野手にいい刺激になる」

 横田と同じ九州出身のスターを引き合いに出すほど感嘆。そんな平田2軍監督の言葉を伝え聞いた横田は「そう言われたらうれしいです」と照れ笑い。「体力は高校時代から自信があるので、これからもトップを目指して頑張りたいです」と声を弾ませた。

 横田の座右の銘は『努力は裏切らない』だ。年末年始も「1回も欠かさず毎日走ってました」と地元・鹿児島で練習に取り組んできた。「将来的にチームの中心選手になれるように頑張りたいです」。身体能力の高さを示した12分20秒のVタイム。今年唯一の高卒新人への期待は高まるばかりだ。

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