和田虎ヤバい…中田賢ソフトに獲られた

 中日からFA宣言した中田賢投手(31)が28日、ソフトバンク入団を決断。4年5億円強の条件提示をした阪神は、中田賢から断りを入れられた。先発の一角として期待した右腕を逃し、阪神からFA宣言した久保の去就も微妙な状況。来季の先発陣に暗雲が漂い始めた。

 寒風が甲子園周辺に吹き荒れた夕刻、球団事務所にも悲報が舞い込んだ。中村GMは硬い表情のまま報道陣に囲まれると、中田賢から連絡を受けたことを明かした。

 「つい先ほど断りの連絡があった。球団としては全力を挙げて交渉にあたったが、残念な結果になった。これは縁なので仕方ない」

 能見、メッセンジャー、藤浪に続く先発の柱として期待した右腕の獲得に失敗。中村GMは「(中田賢が)入団してくれるに越したことはなかったけど想定内。頭の中に入れておかないといけなかった」と冷静に話した。

 だが、今後の先発陣の整備について問われると「これからの問題。返事があったばかりなので…」。方針を転換せざるを得ない事実に表情を曇らせた。

 今オフは呉昇桓の獲得を目指す中、外国人枠の関係で、セ・リーグ防御率3位だったスタンリッジとの契約を見送った。広島からFA宣言した大竹も獲得調査を進めたが、諸事情で交渉を断念している。来季の先発陣を固められないまま、中田賢も逃すことになった。

 今後はまず、阪神からFA宣言している久保の残留交渉へ全力を注ぐ。現在は19日に1回目の交渉を終えた後、連絡を待っている状況。中村GMは「慰留に全力を挙げている。返事を待っている。向こうがボールを持っているので」と先発への再転向を確約した右腕の残留を強く願った。

 ただ、それ以外の手だては限られている。球団関係者は新たな外国人の獲得について「枠の問題がある」と否定的。トレードで先発投手の獲得を目指すしかないのが現状だ。

 補強以外で先発を強化するには、チーム内での台頭しかない。中村GMは「先発の1枠があいたということなので、競争してローテ入りをする投手が出てくることを望んでいる」。岩田、榎田、秋山、先発に転向した筒井ら生え抜きの奮起に期待した。

 9年ぶりのリーグ優勝には欠かせない先発陣の整備。その過程で生じた“中田ショック”の影響は、決して小さくない。

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