藤浪“秘密兵器”投入で課題修正や!
「阪神秋季キャンプ」(10日、安芸)
インステップを修正するため“秘密兵器”を投入する。阪神・藤浪晋太郎投手(19)が10日、安芸秋季キャンプで来季に向けて、新スパイクを発注していることが分かった。これまでの6本歯から8本歯に変更し、課題のインステップの軽減を目指す。
インステップを修正するため、藤浪が“魔法の靴”を投入する。さらなる飛躍を目指す2年目に向けた新たな武器。中西投手コーチは「スパイクを変えるぞ。インステップを修正するためだ」と、その詳細を明かした。
ルーキーイヤーの今季は6本歯スパイクを使用してきた。藤浪はマウンドのプレートにスパイクを乗せて投球する際、後部3本の歯のうち、右側1本をプレートに置いていた。そのため右足をプレートに対して平行に置けず、体が三塁側に傾いてしまい、左足が三塁方向にインステップしてしまう、1つの要因となっていた。
打者にしっかりと正対して投球するため、発注中の新たなスパイクは8本歯に、後部の歯も3本から4本に変更した。これにより右足をプレートに対して平行に置きやすくなり、バランスよく投球できる。履くだけでインステップを補正できる、優れもののシューズなのだ。
「中西さんが言ってるならそうだと思います。今はいろいろ試しています」と藤浪が言うように、この秋季キャンプではシーズン中とは別のスパイクを使用している。さまざまなスパイクを試して、自分に合う型を模索している段階だ。
もちろん右膝が折れてしまう投球フォームの修正が第一。今キャンプでは左足をまっすぐに踏み出すため、ネットスローを繰り返してきた。前日9日には初めてブルペンの傾斜を使ってインステップの修正に取り組んだ。
地道な練習と共に、さらに道具で少しでもインステップが軽減できるのなら、それに越したことはない。来季への準備は多方面に渡って、着々と進行している。