CSへ先発隠す!“かく乱作戦”発動
阪神は9日、甲子園で行われた指名練習でCSファーストSに先発する投手を隠すために、“かく乱作戦”を発動した。
報道陣には取材エリアが制限され、先発投手への取材は練習前のみ。内野スタンドとアルプスの間にある通路からはブルペンの音を聞くことができるものの、球団広報が扉の前に立ってにらみをきかせた。中西投手コーチは「たまたま。伊藤敦(トレーニングコーチ)のメニューがそうなったんじゃない?」とうそぶいたが、練習内容も先発の順番が露見しないように徹底されていた。
メッセンジャー、能見、藤浪が同じ時間帯にキャッチボールを行い、3人同時にブルペンへ消えた。ランニングも3人が同じ距離、本数を消化。普段は登板日によって距離も本数も違うが、ファーストSで先発予定の3人に同じ行動を取らせるのは極めて異例だ。
和田監督は「これも作戦のうちだから」と言う。この措置は予告先発がないCS終了時点まで続けられる見込み。相手に有利になる可能性がある情報は一切、漏らさない。