和田虎10カード連続勝ち越しなし

 「中日4-3阪神」(28日、ナゴド)

 乗り切れない…その一語に尽きる試合だ。追いつく粘りは見せる。だが、追い越せずに敗北を喫す。何度も何度も見てきた情景が、またも繰り返された。阪神・和田監督の顔に苦悩が色濃く浮かんだ。

 「そこがすべてだね…」。その後の言葉が続かない。指揮官が悔しさをにじませた場面は、2点を追う八回だ。満塁から2つの押し出し四球で同点。そして、なおも無死満塁。誰もが猛虎の逆転劇を思い描いた。だが、あえなく後続が倒れ、最大の勝ち越し機を逸した。

 初回の先制機、三回に1点先制後の追加点のチャンス。そのすべてに決定力を欠いた。ならば、今季6度目のサヨナラ負けも必然か。「そこが乗り切らんところだよね」。適時打なしでの3得点。日ごと、指揮官のため息も深くなるばかりだ。

 継投の歯車もかみ合わない。九回は2イニング目の久保田がつかまり、無死満塁から押し出し四球でジ・エンド。「おととい、ベンチの投手がかなりの球数を放っている。誰かが2回を投げないとという中での判断」と和田監督。26日のDeNA戦(甲子園)で中継ぎ5人をつぎ込んだ余波が、敗戦につながった。

 9月に入って借金9と、猛虎の失速ぶりは止まらない。これで10カード連続の勝ち越しなしとなって、シーズンは残り7試合。その先に、広島とのCSファーストSも控えるが、いまだ暗闇に差す光は見えないままだ。

2023-11-05
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