和田虎、甲子園負け越し…CS大丈夫?

 「阪神4‐6DeNA」(26日、甲子園)

 今度は中継ぎが崩壊した。阪神はリリーフ陣が崩れて逆転負け。投打の歯車がかみ合わず、9カード連続で勝ち越しなし。本拠地・甲子園での2年連続となる負け越しも決まった。広島と戦うCSファーストSに向けて、不安山積だ。

 夏の終わりを告げる冷たい風が、聖地を吹き抜ける。虎の失速が止まらない。我が家の庭で喫した苦い黒星。26勝29敗3分け。2年連続で本拠地負け越しが決まった。9カード連続勝ち越しなし。CSへの不安材料ばかりが増えた。

 神が与えた試練なのか。白仁田が初回に失った2点。すぐさまキャプテン・鳥谷の2点適時二塁打で同点とし、三回に西岡の4号ソロと、5試合ぶりにスタメンに戻った新井の中前適時打で勝ち越した。久々に感じたタテジマの隆盛。だが…。

 2番手・久保が3回を完全ピッチで締め、迎えた六回、久保田が表情を失った。先頭・梶谷に初球を右越えソロ。続くブランコにはバックスクリーンに運ばれた。2者連続被弾で同点。そして八回、4番手・松田が決勝被弾。投打の歯車が、これでもかとかみ合わない。

 勝ち越し点を奪われた八回、1死二、三塁。右の代打・後藤が告げられた場面で、リリーフカーに乗った左腕・加藤が右翼の芝生に現れた。左の松本がそのまま打席に入れば加藤へスイッチ。右の代打が出れば続投。これがベンチの指示だったが、伝達が遅れた。引き返すリリーフカーに浴びせられた、失笑とブーイング。皮肉にも低迷を際立たせるワンシーンに映った。

 初戦を奪いながらの連敗。タテジマが本拠地で猛虎の金看板を取り戻せない。9カード連続で勝ち越しから遠ざかっている。3位・広島が敗れ、2位確定マジックは2に減ったが、先を見据えれば不安と心配が頭を持ち上げる。

 「決してこのままでいいとは思ってない。これだけ応援してもらってるのに、勝てなくて申し訳ない。ただ、今日で終わりじゃないんで。勝ちゲームを見せられるようにしたい」。当然、和田監督の言葉が弾むはずもない。必死のファイティングポーズが実を結ばない。これが猛虎の現実。このまま流されてしまうのか。そんなはずは…とは言えない。

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