日高、初コンビの能見を好リード
「中日1‐2阪神」(25日、富山)
トンネルの出口へ導いた。阪神・日高が能見と初めてバッテリーを組み、8回1/3を1失点の好投を演出。連敗を止める立役者となった。
「やっぱりいい投手だね。能見に助けられた部分もある。僕はいいでしょう」。エースを持ち上げつつも、全身を巡る心地よい疲労感に口元は緩んだ。
5月22日のロッテ戦以来のスタメン。この試合まで先発10試合でコンビを組んだのは榎田、岩田の左腕2投手。黒田ヘッドコーチは「配球面を変えようと思った」。疲れが見える藤井彰に代えての抜てきだった。
能見のボールを受けたのは春季キャンプ以来。手探りの部分もある中で大胆にコースを突き、チェンジアップを効果的に使った。連打は八回のみ。首位・巨人に2連勝し、勢いに乗っていた中日打線を分断した。
和田監督は結果で応えたベテランを「きょうは日高!左投手のリードがうまい捕手なんでね」と称賛。藤井彰の状態次第では、先発が右投手でもマスクをかぶる可能性はある。日高にとってもチームにとっても価値ある勝利となった。
