【2軍】野原サヨナラ弾で昇格アピール
「ウエスタン、阪神2‐1ソフトバンク」(2日、鳴尾浜)
助っ人に負けてたまるか!!阪神・野原が九回に今季1号となる左越え本塁打を放ち、チームを今季初の2試合連続サヨナラ勝ちに導いた。「5番・三塁」で4試合ぶりのスタメン出場。和田監督が視察に訪れた試合で3安打2打点と大暴れし、1軍昇格へ猛アピールした。
あと1人から劇弾は飛び出した。九回2死無走者。元阪神・金沢と対峙(たいじ)した。「長打を打とうと思った」とカウント1‐1の3球目の直球を思い切り引っ張った。左翼ネット中段に突き刺さる会心のサヨナラ弾。一塁を回ると天に向かって高々と右こぶしを突き上げた。
「コンちゃんに負けたくない気持ちは常に持っています」。21日・オリックス戦まで6試合連続で「3番・三塁」で先発出場していた。ところが不振のコンラッドが2軍降格すると、あっけなくその座を奪われた。代打や守備固めに歯ぎしりしながら反骨心が原動力となった。
この日の朝に久々のスタメンを言い渡され「気持ちが入った」。初回ライバルのコン砲が作った2死一、三塁の好機。低めをすくい上げ右中間へ先制打を放った。「和田監督も来られてましたんで、アピールしたかった」。サヨナラ弾が飛び出したころ、和田監督は球場を離れていたが報告は入るはず。平田政権初の2試合連続サヨナラ勝ちの主役が、1軍昇格へ闘志を見せつけた。
