若虎元気ハツラツ!竜メッタ打ち13点

 「オープン戦、阪神13-5中日」(5日、鳴門)

 猛虎打線が止まらない。阪神は5日、中日とのオープン戦(鳴門)で打線が爆発。四回には8連打を含む10安打を集中して7点を挙げるなど、計20安打13得点で快勝した。主力中心の中日に対し、若手中心の攻撃陣が奮起。和田豊監督(50)も、チーム力の底上げにつながる若虎のアピールを高く評価した。

 オロナミンC球場で、若虎が元気ハツラツ!残されたアピールチャンスも、あとわずか。何としても1軍に生き残る。そんな必死な思いが、怒とうの攻撃を生み出した。

 「相手は主力がそろっていたが、それに物おじすることなくプレーできるようになっている」。そう和田監督が目を細める力強さを見せたのは、同点で迎えた四回だ。

 森田の左前打で口火を切ると、1死二、三塁から荒木の投前内野安打に相手失策が絡み2点を勝ち越し。ここから柴田、大和、伊藤隼が連続適時打。最後は再び森田が左前適時打で締め、8連打を含む10安打7得点。昨季はローテを担った中日先発・岩田を、四回途中でKOして見せた。

 中日は大島、荒木、和田ら主力中心。対して阪神は森田、荒木、柴田、伊藤隼ら、開幕1軍当落線上の選手が名を連ねた布陣。明日なき戦いを続ける若虎には「たかがオープン戦」ではない。

 指揮官は言う。「自分のポジションをつかむために、必死になってやっている。彼らにとっては、どんな試合でも今後につなげていかないといけない。どんな投手でも、自分が持っているものを出さないと」。

 6日からは本拠地・甲子園での連戦が始まる。来るべきシーズンへ向け主力に加え、桧山、関本らベテランの出場機会も増す。それに伴い、必然的に若手のアピール機会は限られてくるのだ。

 3安打の柴田は「こういうところで結果を出さないと、次も使ってもらえない。これからが勝負。食らいついていく」と意気込む。その思いの集合体が、選手層の底上げにつながっている。

 練習試合を含む実戦12試合で、チーム打率・324。2桁安打が7試合。厚みを増した攻撃陣を表す、驚異的な数字だ。特に昨季7勝16敗1分けと苦手とした中日戦では、16日の練習試合(北谷)での23安打に続き、2試合連続20安打を記録。天敵に、深い爪痕を残した勝利でもあった。

 開幕戦の相手、ヤクルト・志田スコアラーは「開幕戦が怖いですね、猛虎打線。チーム全体が上がってきているということ」と生きのいい若虎に警戒心を隠さなかった。元気‐どころか『豪打バクハツ!!』。今年の打線は、ひと味もふた味も違う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス