南社長、3年ぶり300万人突破を指令

 阪神・南信男球団社長(58)は球団の仕事始めとなった7日、職員を集めた年賀式で営業部門の強化を今年の目標に挙げた。2年連続でBクラスに甘んじたチーム成績と同様に低迷を極めた観客動員数。3年ぶりの300万人突破へ創意工夫の重要性を説いた。

 「世の中を見ると、イノベーション(革新)から取り残された一般企業は負けている。来客者のニーズも変わってきてる。同じやり方では進歩がない。新しいニーズをキャッチして、創意工夫をしていかないといけない」と新顧客層の開拓に、旧態依然とした体質の打破が不可欠だと訴えた。

 球団収入の大半を占めるチケット代。昨年終盤のように空席が目立てば、経営は必然的に苦しくなる。販売方法、宣言告知のスタイル、それに付随した斬新なグッズの作り方…。南社長はいくつもの例を挙げながら、改革の余地の大きさを声にした。来週に開かれる新年初の営業会議でも、職員にゲキを飛ばす。変革と挑戦。300万人を突破せよ‐。

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