逸ノ城、大関も撃破 次は“アニキ”
「大相撲夏場所・3日目」(12日、両国国技館)
三役に復帰した小結逸ノ城(22)=湊=が、大関豪栄道(29)=境川=を肩透かしで破って2勝目を挙げた。初日の横綱白鵬に続いて大関も撃破し、4日目は大関昇進を目指す関脇照ノ富士(23)=伊勢浜=と対戦する。
逸ノ城は、低く当たってきた豪栄道をガッチリと受け止めた。体重207キロの巨体で左から瞬時の肩すかし。「たまたま。全然ダメ」と謙遜したが、白鵬に続き絶妙な技で大関も撃破した。
白星を先行させ、4日目は因縁の照ノ富士だ。モンゴルから一緒に来日し、鳥取城北高相撲部で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。
公私で仲の良い2歳上の“アニキ”とは2場所連続で水入りとなり、1勝1敗。決着へ「長い相撲は取りたくない。先に攻めて左回しを取って右を差す」と、自らに言い聞かせた。
先に三役、そして大関候補にもなった自身を追い抜き、今場所は照ノ富士に大関とりがかかる。出世争いでも、しのぎを削る両雄は前哨戦の“舌戦”を繰り広げた。
「逸はかわいいね。締め込みもタオルもまわしも、俺のマネ。巾着も帯も一緒。全部、俺のマネするんだから」と先輩。伝え聞いた後輩はカチンときた様子で「向こうの方がマネしている。俺の方が先だから」と否定した。
この日、痛めていた左肩にテーピングを施した。「動かない感じ」と万全ではない。北の湖理事長(元横綱)は「流れる相撲なら照ノ富士。逸ノ城は自分から攻めないと」と、照ノ富士有利を予想した。大関とりの足がかりのためにも、怪物対決には負けられない。
