稀勢、来場所綱とりある 審判部長明言
伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)が30日、名古屋場所(7月7日初日・愛知県体育館)に大関稀勢の里の綱とりがかかる、と軌道修正した。
東京・両国国技館で行われた理事会と師匠会に出席した親方は「15日間いい相撲を取って勝てば考える余地はある。可能性を消しはしない」と話した。夏場所千秋楽で大関が連敗して13勝2敗で終わった時は「準優勝でも(全勝優勝の白鵬と)2つ離れている」と否定的だった。
横綱昇進条件は大関で2場所連続優勝か、それに準ずる成績を挙げた力士。理事長と審判部長が協議して、横綱審議委員会(横審)への諮問の有無を決める。前日までに北の湖理事長(元横綱)は「次の場所による。優勝しても12勝あたりだと厳しい」、横審側は「全勝優勝を目指してほしい」と言及していた。

