無心の鶴竜、大関昇進後初の無傷6連勝

 「大相撲夏場所6日目」(17日、両国国技館)

 鶴竜が関脇豪栄道をはたき込み、大関昇進後、自身初となる初日から6連勝を飾った。大関稀勢の里は栃ノ心を押し出し、横綱白鵬は小結隠岐の海をはたき込んで、無敗をキープ。平幕の碧山が敗れたため、全勝は3人に絞られた。横綱日馬富士は連敗を免れ、4勝目。琴奨菊、琴欧洲の両大関は2連敗となった。

 鶴竜が、対戦成績で3連敗中だった豪栄道を下した。立ち合いで押し込まれたが、力強い張り手で前進。潜ってきた相手を冷静にはたき込んだ。「突っ張っていこう、組んでも止まらないようにした。あまり考えず前に出た」と、納得の表情だった。

 無傷の6連勝だ。大関昇進を決めた昨年春場所は初日から7連勝したものの、昇進後は昨年秋場所の3連勝が最高。その秋の11勝以外は、9勝が2回、8勝が3回と低迷が続いていた。

 今年1月初めには「まず優勝。そう思わないと結果もついてこないから」と自身を追い込んだ。今場所前は「大関だから、とか考えないようにする」と方針転換。父は大学教授。生来のまじめさが、持ち味の相撲巧者ぶりを消していたことに気づいた。

 下がってから逆転で拾う白星も目立つが、師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は「のびのび相撲を取っている。攻められても回り込んでいるし、真っすぐ引く悪癖は直している」と期待を寄せた。

 同部屋の立行司、36代木村庄之助は、65歳の定年を迎え今場所が最後になる。入門時から世話になった恩人に報いる気持ちも強い。「あまり考えすぎないよう、無心で最後まで気合を入れたい」。苦悩する姿は、もうなくなった。

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