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香川、日本のサッカーで世界驚かせる！

2014年6月15日

　軽快にリフティングする香川（撮影・吉澤敬太）

　運命を分かつ９０分間、緑のピッチにすべてを置いてくる準備は整った。「すごく一人一人のプレッシャーはあると思うけど、それを力に変える。みんなを信じて全員で戦うだけです」。香川は静かに闘志をたぎらせた。

　メンバーから落選した４年前の南アＷ杯。快進撃のきっかけとなった初戦のカメルーン戦勝利の裏で、香川の心には分厚い雲がかかっていた。「チームが勝っているのを素直に喜べなかった」。サポートメンバーとしてスタンドから眺めた侍たちの歓喜。日本人としての喜びよりも、サッカー選手としての悔しさが勝っていた。

　「必ず４年後、自分はそのピッチで中心となってやってやる」。あれから４年、今では超名門と呼ばれるクラブに名を連ねるが、その過程も決して平たんではなかった。欧州で自らのプレーを出せず、岡田武史前監督に「思うようなプレーができていない」と漏らしたこともあった。

イチオシ！