岡崎頭ドン先制弾 50得点へ王手
「キリン杯、日本7-2ブルガリア」(3日、豊田スタジアム)
日本屈指のストライカーがまた一つ、記録に近づいた。前半4分、MF柏木陽介(浦和)が柔らかな浮き球クロスを送ると、オフサイドラインを抜け出したFW岡崎慎司(レスター)が頭でゴール右隅に先制点を突き刺した。3月のW杯2次予選アフガニスタン戦以来2試合ぶりの代表通算49得点目は、史上3人目となる同50得点に王手を掛ける一発となった。
FW三浦知良の持つ歴代2位の55得点も視界にとらえ、「自分が代表にいたという記録を残したい。新しい記録があってモチベーションが上がる」と、ゴールへの飢えが衰えることはない。
レスター移籍後は不利な体勢でボールを受けることが多くなり、自発的に筋肉量を増やした。体重は公称76キロだがベスト体重は80キロを超える。代表のFW7人中、身長は2番目に低いが体重は最重量。平均身長180センチを超える屈強なブルガリア相手にフィジカルで渡り合った。
エースの貫禄を見せ付けた岡崎は前半を終えて交代。試合後は「陽介(柏木)がボールを持った瞬間に自分が抜け出せるイメージがあった。オフサイドかと思ったが決まって良かった」と充実感に浸った。