二兎追うハリル監督最終予選へテス闘だ

 「W杯アジア2次予選、カンボジア-日本」(17日、プノンペン)

 サッカー日本代表は16日、W杯アジア2次予選のカンボジア戦に向けて、試合会場で最終調整を行った。公式会見に出席したバヒド・ハリルホジッチ監督(63)は大幅なメンバー変更を示唆。来年以降のアジア最終予選に向けてメンバーの絞り込みを明言しており、カンボジア戦は生き残りに向けた“選考テスト”の場となりそうだ。過去の対戦成績は日本の3戦3勝で、9月には3-0で勝っている。

 真剣勝負の場だからこそ、見えてくるものがある。「我々の目的は常に一緒で、計画を前に進めること。このチームに固定のメンバーはいない。(試合は)選手も何人かは入れ替えたい」。カンボジア戦を前に、ハリルホジッチ監督はメンバー入れ替えを示唆した。

 年内最後の代表戦は、選考テストの意味合いも併せ持つ。W杯予選である以上、勝利は大前提。だが、一方で指揮官はメンバー発表時に35人程度の「ラージグループがある」と語り、「(最終予選までに)30人程度に絞っていると思う」と説明した。選手にも「もうA代表に入った(定着した)と思うなよ」とくぎを刺しており、結果が求められる敵地でのW杯予選を、テストの場とする意向だ。

 カンボジア戦に向けては「調子の良いメンバーがプレーすべき」と話し、先発の大幅入れ替えが濃厚。疲労が残るFW本田、DF長友らを温存しつつ、シンガポール戦で出番がなかったFW岡崎、香川だけでなく、FW南野、DF藤春らをテストする可能性もある。主将のMF長谷部も「(予選の)プレッシャーの中で出場して成長するのが一番。いろんな人にチャンスがある」と語った。

 「今年最後の試合をしっかり勝利して終わりたい。選手にはしっかり集中して丁寧にやって、勝利を手にしてほしい」とハリルホジッチ監督。年内最後の一戦では、結果と選考の両方を追い求める。

 

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