本田同点弾 オランダに価値あるドロー

 「国際親善試合、日本2‐2オランダ」(16日、ゲンク)

 サッカー日本代表は16日、ベルギー・ゲンクでの国際親善試合でオランダ代表と対戦し、2‐2で引き分けた。日本は前半44分、FW大迫勇也(23)=鹿島=が1点を返し、後半15分にはFW本田圭佑(27)=CSKAモスクワ=が同点ゴールを決めた。FIFAランク44位の日本は、過去2戦2敗だった同8位のオランダと初めて引き分けた。19日(日本時間20日未明)にはブリュッセルで同5位のベルギー代表と対戦する。

 美しいパスの連続から生まれた会心の一撃。強豪相手に奪った会心の同点弾。それでもクスリとも笑わず、本田は右拳を突き上げた。

 1‐2で迎えた後半15分、遠藤のサイドチェンジが反攻の始まりだった。右サイドで内田が岡崎とのワンツーパスでカットイン。大迫がゴール前でポスト役となり、最後は本田が左足で仕留めた。ピッチの横幅68メートルを使って相手の守備網を横に大きく広げ、ダイレクトパスと複数の選手の連係で中央からゴールへ迫る新たなスタイルが結実した。

 10月の東欧遠征で、W杯に出場できないセルビア、ベラルーシに無得点で連敗した。それでも、本田だけは頑として前を向いていた。ベラルーシ戦直後、本田はこんな言葉を残していた。

 「W杯用にさらに大きなものを披露しようと、今は組み立てている段階。新たなトライをしていることで、前と同じようにすれば得点もできたかもしれないけど、うまくいかない。チグハグさはあるけど、選手、監督を中心に、そこは悲観していない」

 本田自身はガーナ戦以来、3試合ぶりの得点。しかも、世界トップランクのオランダを相手に狙いが凝縮した美しいゴールを具現化した。7カ月後にはW杯本大会。ゲンクの曇天には濃い霧がかかっていたが、ニッポンにはようやく光が差し込んできた。

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