柿谷代表デビュー弾!絶妙アシストも

 「東アジア杯、日本3-3中国」(21日、ソウル)

 サッカー日本代表は初戦で中国と3‐3で引き分けた。開始早々にPKを与えて先制点を奪われたが、失点に絡んだDF栗原勇蔵(29)=横浜M=が同点弾。後半、A代表デビューを果たしたFW柿谷曜一朗(23)=C大阪、MF工藤壮人(23)=柏=が連続ゴールを決めたものの、2失点してドローに終わった。25日の第2戦でオーストラリアと対戦する。

 日本代表デビューを飾った柿谷が、代表初ゴールを決めた。後半14分、槙野からの高速クロスに、相手GKの前に飛び込んで頭で角度を変え、ゴールへ流し込んだ。貴重な勝ち越し点に、左胸の日の丸を力強くたたき、喜びを爆発させた。

 「大きい選手が多いので、ニアを狙った。オフサイドになるかならないかのところが、FWにとっての勝負」

 背番号30が、若い日本代表を落ち着かせた。前半5分に失点し、国際Aマッチデビューが6人と経験不足のチームは浮足立ったが、柿谷は一振りを狙っていた。

 後半16分には左サイドからのドリブル突破で3人を引きつけ、絶妙のスルーパスで工藤の代表初ゴールも生み出した。「初めてのことが多いので、試合になったらいつも通りやるだけ」。直前に女子の北朝鮮‐韓国戦が行われ、荒れた悪条件のピッチでも、柿谷の技術は左右されなかった。

 もっとも、2点リードの後半19分にはMF青山からのロングボールで抜け出し、GKと1対1となったものの、最後にボールタッチが乱れ、シュートすら打てなかった。とどめを刺す絶好機を逃し、「あれを決められないのが、まだまだ自分の未熟なところ。優勝するためには勝たないといけない試合だった」と漏らした。若きストライカーには教訓となったはずだ。

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