青森山田・高橋5試合連続弾 得点王ならず「1点ずつ取ろうって言ったのに…」
「サッカー・全国高校選手権・決勝、青森山田5-0前橋育英」(9日、埼玉スタジアム2002)
20大会連続22度目出場の青森山田(青森)が悲願の初優勝を飾り、高円宮杯U-18チャンピオンシップと合わせて2冠を達成した。前半23分にMF高橋壱晟(3年)の5試合連続ゴールで先制すると、後半にもFW鳴海彰人(3年)の2得点などで加点した。鳴海は通算6得点で大会得点王に輝いた。
5試合連続5点目のゴールが、悲願への扉をこじ開けた。前半23分、劣勢から反撃に出た青森山田は、右からのクロスにMF高橋が反応。ワントラップからの左足ボレーで先制弾をたたき込んだ。
「絶対に浮かしてはいけないボール。コントロールできた。最初は動きが硬かったけど、1点取っていつも通りの雰囲気がチームの中に出た」。
決勝までの全試合得点は、12年の四日市中央工・浅野拓磨(現シュツットガルト)以来5人目の快挙。この時点で得点王だったが、タイトルは後半2得点の同僚・鳴海に奪われた。「1点ずつ取ろうって言ったのに」とこれには苦笑いだ。
試合後は涙を浮かべたエース。卒業後はJ2千葉でプレーする。「攻守両面で活躍できる選手が理想」。優勝を置き土産に、プロの舞台に挑む。