1得点の川崎・小林、退団の大久保に「偉大なストライカー」
「サッカー天皇杯・決勝、鹿島2-1川崎」(1日、吹田サッカースタジアム)
鹿島が延長の末、川崎を下して6大会ぶり5度目の優勝を飾り、国内主要タイトル19冠目を獲得した。1-1の延長前半4分、途中出場のMFファブリシオ(26)が決勝点を挙げた。初の決勝進出で悲願のタイトルを目指した川崎は準優勝に終わった。大阪で天皇杯決勝が開催されるのは、古河電工(現J2千葉)が優勝した第40回大会(昭和35年)以来56大会ぶりだった。
チームに初タイトルをもたらすことはできなかった。FW小林悠(29)は0-1の後半9分、途中出場のMF三好康児(19)とのワンツーで右サイドを崩し、右足で同点ゴールを突き刺した。
後半20分にはカウンターから切り返しで一人をかわし、左足シュートを放ったが惜しくもゴールポストを直撃。勝負を決定付けることができず「もう1点取らないと。力のなさを感じた」と肩を落とした。
鳥栖、神戸、G大阪から獲得オファーが届いていたが、来季も川崎でプレーすることを選択。チームをけん引してきたFW大久保嘉人(34)は退団するが、「偉大なストライカーがいなくなるので次はフロンターレを自分が引っ張らないといけない」と強い自覚を口にした。