J1王者・鹿島にスキなし!柴崎の2アシストで国内19冠に王手

 「サッカー・天皇杯・準決勝、鹿島2-0横浜M」(29日、ヤンマースタジアム長居)

 準決勝2試合が行われ、J1年間王者の鹿島は横浜Mを2-0で下し、4度目の優勝を飾った第90回以来6大会ぶりとなる決勝(来年1月1日、大阪・市立吹田スタジアム)に進出した。先発復帰したMF柴崎岳(24)が2アシストと活躍した。川崎はMF谷口彰悟(25)の決勝ゴールで大宮を1-0で退け、初の決勝に進んだ。

 常勝と呼ぶにふさわしい試合運びで、鹿島が国内19冠に王手をかけた。前半41分にカウンターから柴崎の右クロスをFW土居が頭で押し込み先制すると、後半28分には相手のパスミスを奪い、最後は再び柴崎の右クロスを途中出場のFW鈴木が右足で合わせた。

 序盤は横浜Mの猛攻にさらされたが、相手のミスにも助けられ失点の危機を乗り切った。後半は巧みに試合を操りながら、ミスにつけ込み追加点を手にした。シュート数は横浜Mの14本に対し鹿島はわずか6本だが、終わってみれば鹿島の完勝。堅守の象徴でもあるDF昌子が「やられる雰囲気はなかった」と胸を張れば、鈴木は「優勝するチームはこういう感じなのかな」と実感を込めた。

 12月に入り7試合目を数えた。体調不良のFW金崎はベンチ外となり、DF西、MF遠藤はベンチスタートとなった。体調を崩していた柴崎は試合3日前に合流したばかりと、過密日程の影響でチームは満身創痍(そうい)。逆境の中で手にした勝利には、鹿島の強さが凝縮されていた。

 準優勝したクラブW杯でレアル・マドリード(スペイン)を追い込んだ経験が、チームにさらなる自信をもたらした。MF永木は「レアル以上のチームはいない。てっぺんを経験できたことが生きている」と強調した。

 元日決戦の決勝は、Jリーグ・チャンピオンシップ準決勝の再戦となった。柴崎は「まだ何も勝ち得ていない。負けたら意味がないので、相手がどこであれ鹿島のサッカーを表現したい」と力を込めた。19個目の戴冠へ、確信は揺るがない。

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