FC東京・平山“最後の本拠地戦”勝利で飾る 仙台移籍が確実

 FC東京のFW平山相太(31)が、24日に行われる天皇杯準々決勝の川崎戦(味スタ)の勝利を21日、約束した。来季、仙台への完全移籍が確実となった平山が、青赤のユニホームを着る最後の本拠地戦で、4強入りというクリスマスプレゼントを東京サポーターに贈る。

 川崎との決戦を前に、中断期間中はハードなトレーニングを敢行。その間の練習試合では3戦2発と好調を維持してきた。

 「常に得点を取れるポジションを意識しているし、体もよく動いているのでこれを継続していきたい」

 今季はリーグ戦15試合で5ゴール。出場時間こそ短いが抜群の決定力は健在だ。それは常に与えられた時間で、全力を傾けてきた結果だという。平山は「90分プレーすることは意識していない。試合に出れば、最初から全力を出し切ることしか考えていないので」と言い切る。

 06年シーズン途中に加入し、慣れ親しんできた青赤のユニホームを着てプレーするのも残りわずかとなった。そして、この準々決勝が、ホームでの最後の一戦となる。

 「ぶれることなく試合に集中できている。先は意識せず、目の前の一試合で全てを出し切りたい」

 この11年間は決して順風満帆ではなかった。度重なるけがに苦しみ、喜びよりも悲しみの方が勝っているかもしれない。だからこそ、どんなときも大声援で自分の名前を叫んでくれる東京サポーターの「思いに応えたい」と、常々口にしてきた。190センチの長身サンタが、歓喜の勝利を味スタに届ける。

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