原口 新エースだ日本の星!史上初4戦連発!!

 「ロシアW杯アジア最終予選、日本2-1サウジアラビア」(15日、埼玉スタジアム2002)

 左FWでフル出場した原口元気(25)は1-0の後半35分に追加点となるゴールを挙げ、三浦知良、呂比須ワグナーを上回り、日本代表史上初となるW杯最終予選4試合連続ゴールを記録した。

 日本代表のエースは背番号8。もう誰もこの事実を疑わないはずだ。FW原口がW杯最終予選4試合連続となるゴールを決め、勝利へ導いた。

 日本サッカー史上初の快挙だ。94年米国W杯最終予選で三浦知良、98年フランスW杯最終予選で呂比須ワグナーが達成した3試合連続ゴールを抜く一撃は、後半35分だった。長友のクロスを香川がヒールでコースを変え、最後は原口。GKの逆を突き右足でゴール左隅へ流し込んだ。「勝ててホッとしてます。そっちの方が大きい」と胸をなで下ろした。

 これでやっと国際Aマッチ出場20試合目だが「年は関係ない。いい選手が出るのが代表」というのが原口の信念。最終予選初戦のUAE戦ではボランチで途中出場。続くアウェーのタイ戦で本職の左FWとしてチャンスを得ると、一気に階段を駆け上がった。

 それでも「ゴールなんてオマケみたいなもの」と受け流す。息が切れ、足がもつれても勝利を求めて左サイドを駆け上がり、幾度となく駆け降りてボールを奪った。ドイツに渡って身に付けた献身的な姿勢は、今や日本代表に必要不可欠なものとなっている。

 日本代表随一の負けず嫌い。プレーの質へのこだわりは、周囲も目を見張るほど頑固な一面がある。所属のヘルタでも代表でも、抱いているのは常に危機感。「まだまだな部分は多い。ヘルタに帰って、ゴールのクオリティーに磨きをかけたい」。貪欲に、前へ前へ。頼もしい25歳が日本をけん引する。

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