U23・南野、厚着&サウナで暑さ対策万全

 リオデジャネイロ五輪に出場するサッカー男子の日本代表は22日、ブラジル北東部アラカジュに到着し、本大会に向けた直前合宿を開始した。練習はランニングやストレッチなど軽めの調整で、約1時間汗を流した。経由地のロンドンでチームに合流したMF南野拓実(21)=ザルツブルク=は、同代表の早川直樹コンディショニングコーチ(53)のアドバイスを受け、暑熱対策を行ってきたことを明らかにした。

 長旅を終え、ようやくブラジルの地を踏みしめた南野は「きょうから始まる」と言葉に実感を込めた。アラカジュでの直前合宿は、1次リーグB組初戦と第2戦が行われる北部マナウスの暑熱対策も目的となる。高温多湿の同地は8月の平均気温が32度超、平均湿度も80%に迫るが、「ザルツブルクも気温30度くらいの日もある」と猛暑克服に自信を見せた。

 早川コンディショニングコーチのアドバイスを受け、ウオーミングアップで厚着をしたり、風通しの悪いウエアの着用、サウナに入るなどして対策をしてきたことが自信を裏付ける。15年1月にマレーシアで行われた五輪1次予選では、東南アジア特有の暑さと湿気に苦しみ、プレーに精彩を欠いた苦い経験がある。五輪の大一番で同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。

 欧州組にとってはオフ明けの期間となるが、所属するオーストリア1部・ザルツブルクは6月上旬から始動。「丸々1カ月半やっている」とコンディションが万全であることを強調した。15日のオーストリア杯1回戦ではフル出場を果たし、3部相手ながら今季初得点も挙げており、「この勢いをぶつけていきたい」と力強かった。

 この日は気温26度、湿度66%と過ごしやすい気候だったため、23日の午後練習から開始時間を1時間半繰り上げるなど、暑熱対策を徐々に本格化させていく。髪を黒く染め直して気分を一新した南野は「メダルを目指して来ている」と言い切り、48年ぶりの快挙を見据えた。

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