ハリルJ最多7発 大勝に「ブラボー」

 「キリン杯、日本7-2ブルガリア」(3日、豊田スタジアム)

 1回戦2試合が行われ、日本はブルガリアに7-2で大勝した。岡崎慎司(30)=レスター=の先制弾、香川真司(27)=ドルトムント=の2得点などで前半を4-0で折り返し、後半も浅野拓磨(21)=広島=の代表初ゴールなどで3点を加えて決勝進出を決めた。もう1試合はボスニア・ヘルツェゴビナがデンマークをPK戦の末に下した。決勝と3位決定戦は7日に大阪・市立吹田スタジアムで行われる。

 多くの収穫と課題が見えた90分間だった。11年10月のタジキスタン戦(8-0)以来で、ハリルホジッチ監督体制では最多となる7得点の大勝。「素晴らしい試合だった。選手にブラボーと話した」。試合後の会見場に姿を見せた指揮官は上機嫌だった。

 ゴールラッシュはエースの一撃から幕を開けた。前半4分、FW岡崎慎司(レスター)がMF柏木陽介(浦和)のパスに鋭い抜けだしで反応。「立ち上がりだったので、相手の裏を狙う意識はあった。(柏木)陽介は左利きなのでああいうパスが来ると思った」。ヘディングでA代表通算49得点目を決めた。

 これでチームが勢いづくと、MF香川真司(ドルトムント)とDF吉田麻也(サウサンプトン)がそれぞれ2得点。さらに途中出場のFW宇佐美貴史(G大阪)、浅野が1得点ずつを加えた。新オプションである香川とMF清武弘嗣(ハノーバー)の同時起用も「100点ではないが、お互いに良いところ出せた」(清武)と効果的な化学反応を起こした。

 大黒柱であるFW本田圭佑(ACミラン)が負傷欠場した中、多くの選手が得点に絡み、ハリルホジッチ監督は「いろんなパターンで得点を取った」と満足げ。MF長谷部誠(Eフランクフルト)も「メンバーが代わっても良いゲームができた。層の厚い、強いチームがやれることなので良いこと」とポジティブな要素を挙げた。

 一方で課題も残った。明らかにコンディションの悪いブルガリアを相手に、ミスが原因で2失点。連続無失点試合は「4」で止まった。W杯アジア2次予選では失点につながらなかった細かなミスを見逃されずに決められた。ハリルホジッチ監督も「まだまだ理想には遠く、改善点はある」と注文を付けることも忘れなかった。

 7日の決勝は指揮官の祖国であるボスニア・ヘルツェゴビナと対戦する。本田に加えて、腰を痛めて途中交代した香川の二枚看板が欠場する可能性もある。成長度合いを問われる戦いは続いていく。

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