岡崎いなければレスターの奇跡なかった

 FW岡崎慎司(30)が所属するレスターがイングランド・プレミアリーグ初優勝を決めた。2位トットナムが2日、チェルシーと2-2で引き分け、残り2戦で逆転される可能性がなくなった。なぜレスターはこんな奇跡を起こせたのか。強豪の低迷、神がかった幸運の連続、バーディーの爆発的な得点力…。いくつも挙げられるが、最大の理由はラニエリ監督だ。

 かつて2000-04年にチェルシーを指揮したときは、試合ごとに選手を入れ替え、フォーメーションを変更する監督だった。しかし、11年ぶりにイングランドへ戻ってくると、先発メンバーをほとんど変えない指揮官に変わっていた。ここまで36戦で出場したのはわずか21選手。20チームのなかで最も少ない。いかに固定メンバーで戦ったかが分かる。

 岡崎は移籍1年目でレギュラーを獲得。指揮官は「シンジが前からプレッシャーを掛け、追い回すことでチームの守備が始まる。そしてカンテはボールを奪う。だから高い位置からカウンター攻撃を仕掛けられる」と、よく語っていた。岡崎が堅守カウンター型チームの「スイッチ」の役目をしていた。ラニエリ監督とともに岡崎がいなかったとしても、またこの奇跡は起こらなかっただろう。(英国・原田公樹通信員)

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