ハリル熱視線!新兵器DF山中に期待

 サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が、U-23日本代表のDF山中亮輔(22)=柏=に関心を寄せていることが22日、明らかになった。ハリルホジッチ監督は、かねて左利きの必要性を訴えており、山中は昨年8月の東アジア杯(中国)の予備登録メンバー50人にも名を連ねていた。正確な左足のキックを武器とする若き左サイドバックに“新兵器”としての期待がかかっている。

 若き左サイドバックに、A代表監督の熱い視線が注がれている。日本協会関係者によると、U-23代表の試合映像を見たハリルホジッチ監督は、真っ先に山中に関心を寄せたという。指揮官はかねて左利きの必要性を訴えており、昨年9月のW杯アジア2次予選の代表メンバー発表の席上でも「左利きがほしいが、なかなかいない状況がある」と漏らしていた。

 自身が重用してきたDF太田(フィテッセ)、藤春(G大阪)らに続く新戦力として期待を寄せるのが左利きの22歳。昨年8月の東アジア杯でも予備登録メンバー50人に加えている。U-23代表スタッフによると、ハリルホジッチ監督は今回の五輪最終予選にも目を光らせているといい、今大会の映像も帰国後に見せる予定となっている。

 山中の魅力は左足から繰り出される正確なキックだ。今大会の1次リーグ初戦の北朝鮮戦では、開始早々に右CKからDF植田の決勝点をアシストした。オフサイドの判定となったが、後半34分にもFKからDF岩波の頭をピンポイントでとらえ、「キックの精度には自信がある」と胸を張る。

 ハリルホジッチ監督は代表選出の条件に所属クラブでの定位置獲得を求めており、最大の課題は出場機会の確保となる。DF輪湖の控えに甘んじた昨季は11試合で合計318分間の出場にとどまっており、現状は厳しい。定位置争いを勝ち抜いた先に、代表への道が開ける。

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