なでしこ敗戦、新戦力アピール不足

 「サッカー女子・国際親善試合、オランダ3-1日本」(11月29日、フォレンダム)

 ことし最後の試合で、課題を突きつけられた。日本は、10日間で5試合の過密日程で行われる五輪アジア最終予選に向けて底上げを狙ったが、オランダに敗戦。佐々木監督は「選手選考に関して、力関係を感じることはできた」と話すにとどめた。新戦力はアピール不足の感が否めなかった。

 指揮官は、準優勝したW杯カナダ大会に出なかった7選手を起用。20歳のMF増矢は積極的に前へ仕掛ける姿勢を示した。DF長船は持ち前の速さを生かすなど、まずまずのプレーを見せた。

 W杯の控えでは、菅沢が阪口の得点に絡んで進歩を示した。ただ、監督は「体の使い方の違いが大儀見(フランクフルト)と比べると顕著。弱いし、体を張るタイミングも分かっていない」と一層の向上を求めた。

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