ハリル国内組に求める「メンタル面」
日本サッカー協会は23日、8月2日から開催される東アジア杯(中国・武漢)に臨む男子日本代表23人を発表した。国際Aマッチデーではないため国内組だけの選出で、代表初招集はMF武藤雄樹(26)=浦和=ら4人。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は「大事なのは結果。新しい選手がすべてを見せないといけない。特にメンタル面」と戦う姿勢を求めた。
武漢で“漢”を見せつけろ-。23人のメンバーを読み上げたハリルホジッチ監督の目が光った。「中国では特別な環境になる。アウェーでメンタル面の強さを見せつけないといけない。選手はすべてを見せつけてほしい。新しい選手を発掘しながら、カップ(優勝杯)を持って帰りたい」。力強く、大会への意気込みを語った。
「既に対戦相手の分析を進めている」と語る指揮官も、東アジアの覇権争いには警戒感を強める。「中国や北朝鮮とは普通の試合にはならない。恐らく政治的にだが、日本に対してものすごく敵対心を持ち、100%以上のものを出してくる。我々が見せないといけないのはメンタル。勇気、決断、野心を見せつけないといけない」。そしてキーワードとして“デュエル”という英単語を連呼した。
「決闘」を意味し、1対1の攻防とされる言葉。「中国-北朝鮮の映像見たが、デュエルはかなり激しい。我々はそこにフィジカルで応えないといけない」。時にはラフプレーも辞さない相手に、日本が得意とする技術で対抗するのではなく、真っ向から体でぶつかっていくつもりだ。
もちろんその先には9月に迫るW杯予選を見据えている。「(9月は)50%が国内組になる。誰が効果的なのか、それを発見したい」と指揮官。東アジア杯で強さとたくましさを見せつけた猛者だけが、A代表定着をつかみ取る。
