遠野高、危機一髪 部員乗せたバス出火

 30日午前9時10分ごろ、東京都世田谷区玉川台2丁目の環状8号線で、全国高校サッカー選手権の岩手県代表、遠野高校のサッカー部員ら計46人が乗った大型観光バスから出火、車体後部が焼損した。運転手を含めて全員が避難し、けが人はいなかった。

 警視庁玉川署によると、バスは岩手東部観光(遠野市)が運行し、開会式が開かれる駒沢陸上競技場に向かっていた。サッカー部員らは、別の交通機関で会場に向かったという。車体の右後部から発煙、炎上したといい、消防や玉川署が原因を調べている。

 遠野高校によると、出火したバスには、スタンドから応援する準レギュラー42人とコーチ2人、引率の教員1人が乗車。レギュラーメンバーは別のバスに乗っていた。

 開会式で遠野高のメンバーは事故の影響を感じさせず、元気に行進。サッカー部の長谷川仁監督(49)は「とにかく選手が無事だったことが何より」と胸をなで下ろした。

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