U21連覇ならず…敵地の圧力に屈す
「アジア大会、サッカー男子・準々決勝、日本0-1韓国」(28日、仁川)
男子の準々決勝が行われ、日本は韓国に0‐1で敗れ、10年広州大会に続く連覇を逃した。完全アウェームードの中、序盤から韓国ペースで進み、日本はしのいでいたが、後半43分に主将のMF大島僚太(21)=川崎=がPKを献上。これを決められた。8強で敗退となった同代表は、来年3月から始まる2016年リオデジャネイロ五輪1次予選(開催地未定)に向けて立て直しを図る。
連覇を目指した若き侍たちの野望は、敵地の圧力に屈した。猛攻に耐えていた日本だったが、後半43分に自陣ペナルティーエリア内でMF大島主将が相手選手を後ろから覆い被さる形で倒してしまいPKを献上し、これが無情の決勝点。大島は「敗因は自分が与えたPK。自分の責任です」と唇をかんだ。
ほぼ満員のホームの歓声を背負った韓国に、チームとして気持ちで負けてしまった。相手は大会上限のU‐23世代を中心に、3人のオーバーエージ選手も招集。金メダルなら兵役免除が懸かる一方で、日本はあくまでリオ五輪が目標のU‐21世代。無得点に終わったFW鈴木は「球際の強さが全然違った。徴兵がかかると、ああなるのか…」と脱帽した。
来年3月リオ五輪1次予選に向け、この経験を糧とするしかない。手倉森監督は「世代を広げ、競争の刺激を入れたい。ただ、この経験をした選手の発奮を何より期待してる」と今後を見据えた。