ビアホフ氏がザック監督との思い出語る
ザッケローニ監督が名声を高めたウディネーゼとACミランでFWとして活躍したのがオリバー・ビアホフ氏(46)だった。同氏が4日までに、指揮官との思い出を語った。
‐当時の監督の印象は。
「正直で誠実な人。監督が私を獲得した理由を聞いたことがあるが、希望リストの最上位ではなかったと正直に答えてくれた。はっきり物を言うが、誰にでも敬意を持って対応してくれる。私が選手として関わった最高の指導者だ。感情的になって選手のモチベーションを高める指導者もいるが、それとは対照的だった。すごく客観的で冷静」
‐選手との接し方は。
「ミランやインテル・ミラノなどのビッグクラブで学んだと思う。選手と1人の人間として向き合って相手の内面に入っていくということだ。ウディネーゼ時代は実は、どの選手もまるで駒のように扱っていた。特に最初のころは選手に細かい指示を出し、その通りに動けと厳しかった」
‐それが変わった。
「ミランで優勝したシーズンの終盤は、主力のボバンはクロアチア人、レオナルドはブラジル人、ビアホフはドイツ人選手だった。それぞれが違う人間なのだと意識して対応していた。システムも選手に合わせていた」
‐日本代表監督としての適正はどうか。
「向いている。日本人のメンタリティーとして、勤勉で個人を前面に出さないというのがあるでしょう。ザッケローニ監督の選手を平等に扱うやり方に日本人はとても合っていると思う」