ザック監督がミラン本田の活躍に太鼓判

 サッカー日本代表のザッケローニ監督が5日のイタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトのインタビューで、イタリア1部・ACミラン入りする日本代表MF本田圭佑について触れ「本田の長所は個性。香川と同じクオリティーを持つ選手。イタリアでうまくやっていける」と、今後の活躍に太鼓判を押した。

 同監督は「ミランはいい買い物をした。彼には個性がある。パワーとテクニックと耐久性がある。レフティーで持ち前のシュート力、FKの決定力、そしてとても難しい低い位置へのゴールも決められる。型にははまらないタイプの日本人だ。マラドーナのようなテクニックがあるとしても、個性のない選手はミランでは長くやっていけない。彼にはそれがある」とミランとの相性の良さを保証した。

 かつてACミランを率いた経験もあり、日本人選手について熟知しているザッケローニ監督は、ミランでの起用方法にも関心を示し、具体的な言葉で語った。アレグリ監督が以前、「本田はセンターハーフでもやれる」とコメントした件について「その通りだ。ケイスケは生まれながらにしてのトップ下のプレーヤー」と同意した。

 さらに同じセリエAのインテル・ミラノで活躍する日本代表DF長友佑都とも比較した。「長友を見てほしい。右だか左だったか…彼はテクニック面で最高に素晴らしいものを持っている。もし彼に誰かが(通常のポジションと)40m離れた位置でのプレーを指示したら、彼はすっ飛んでいくだろう。マッツァーリ監督は長友をうまく起用している」。

 セリエAでは本田よりも経験の長い長友を例に挙げ、次のように続けた。「イタリア人、ブラジル人はテクニック的には世界トップクラスにある。ただ、日本人はここ数年で飛躍的に向上した。一般的に、日本人は過小評価されすぎている。日本人選手にはテクニック、規律正しさ、集団で行動できる優れた感覚を持っている」と、2人だけではなく日本人プレーヤー全般についても語った。

 本田のチームメートとなるカカ、バロテリとの連係については「本田は数多くのポジションでプレーできる。私の代表は3人の攻撃的選手の中でやっている。もちろん、トップ下でもやれる。中盤から攻撃面への橋渡しもできる」と説明した。

 そして「本田はイタリアでさらに成長できる。香川がマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に移籍した時のように、本田にとってこれがゴールではない。出発点なのだ。ミランに貢献するだろう。繰り返すが、本田には強い個性がある。彼の技術面だけではなく、忘れてはならないことだ。長友はナポリ人のようにイタリアに溶け込んだ。どんなやり方かは分からないが、本田もうまくチームと環境になじむはずだ」と、更なる飛躍を予言した。

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