吉田、中東の笛を見極める 英とは真逆

 「国際親善試合、日本-カナダ」(22日、ドーハ)

 カタール・ドーハでW杯アジア最終予選ヨルダン戦に向けた合宿中のサッカー日本代表DF吉田麻也(23)が20日、国際親善試合のカナダ戦で、中東基準のジャッジを見極めるプランを明かした。当たりが激しい英国プレミアリーグの基準に慣れた体を、ささいな接触でファウルをとられるアウェーの中東基準に適応させる。

 W杯切符ゲットへ、体を張って準備する。カナダはすでに北中米カリブ海W杯予選で敗退しており、タイプもヨルダンとは異なる。「仮想ヨルダン」と見立てるには無理があるが、その中で吉田は自分なりの意義を見つけていた。

 審判のジャッジ基準の見極めに役立てるかと問われると、「それもそうだと思う」と返した。さらに「ヨルダン戦は(判定が)もっと厳しくなると思う」と付け加えた。それもそのはず、普段プレーする英国プレミアリーグは、世界で最も激しいリーグの一つ。ドイツから香川真司が移籍したことを受け、C大阪時代の恩師・クルピ監督が「(英国では)空中戦が多いが真司はグラウンド(地上戦)で戦う選手。持ち味を出せるサッカーを周りがしてくれるか」と懸念したほどだ。

 昨年8月末にサウサンプトン移籍を果たし、主力に定着した吉田はすっかりプレミア基準に染まっている。「中東は基準が違う。(接触プレーを許容する)プレミアは特殊なんで」と警戒を強めている。カナダ戦で慣らし運転をし、ヨルダン戦に入ってからも「最初に基準を見ないと分からない」と細心の注意を払って、決戦に臨む。

 今野が発熱、栗原も左ふくらはぎに張りを訴え、20日は室内練習に切り替えた。センターバックにトラブルが相次ぎ、カナダ戦の相棒は伊野波に代わることが濃厚だが、「パートナーが代わっても、シーズンと一緒でいろんなことがある。コンフェデもW杯もずっと(メンバーが)同じということはない」と動じていない。まずはじっくり、中東基準の判定を見極め、プレーを慣らす。

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