神戸屈辱…移籍の大久保に2発食らう

 「サッカー練習試合 川崎3‐0神戸」(10日、宮崎県総合運動公園サッカー場)

 J2神戸がキャンプ最終日、J1川崎と練習試合(45分ハーフ)を行い0‐3で敗れた。今季から川崎に移籍したFW大久保嘉人(30)が、古巣神戸から2得点を奪った。

 「嘉人今までありがとう。いつかまた神戸で!」神戸サポーターがスタンドに掲げた横断幕に、大久保が鮮烈な2発で応えた。前後半に1点ずつ、いずれもクロスをダイレクトで押し込んだ元日本代表は「やりやすいね」と満足した表情を浮かべた。

 神戸は新加入のMFエステバンを中心に、テンポ良くボールをつなぐもののチャンスに結びつかない。前半40分に決定機も迎えるも、MF森岡のシュートは枠を外すなど攻撃の精度を欠いた。安達監督は「内容にはある程度納得している」としながらも「最後のフィニッシュでひと工夫必要。点を取るまでが攻撃だから」と苦言を呈した。

 試合後、大久保と談笑した指揮官は「パスの出し手がいるので、いいところが出ている。神戸に十分貢献してくれたし、もうひと花咲かせてほしい」とエールを送っていた。

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