「天皇杯・準々決勝、C大阪1(延長0‐1)2G大阪」(23日、長居)
来季J2に降格するG大阪は延長後半、MF家長昭博(26)の決勝点でC大阪を2‐1で振り切り、2大会ぶりに4強進出。ナビスコ杯との2冠を狙う鹿島はFW大迫勇也(22)の決勝点により、J2勢で唯一勝ち残った千葉を1‐0で退けた。鹿島は優勝した第90回大会以来2大会ぶりの準決勝に進んだ。横浜MはPK戦を制して2大会連続で4強入り。柏は大宮に3‐2で逆転勝ちし、4大会ぶりに準決勝に進んだ。
この一戦にかけていた。2年ぶりの4強進出が決まると、DF中沢はひざまずき、両手のこぶしを何度も芝生に叩きつけ喜びを爆発させた。足がつっても走り抜いたDF藤春は、その場にあおむけに倒れ込んだ。
立ち上がりから主導権を握った。前半19分、MF二川のシュートをGKがはじく。フワリと浮いたこぼれ球に反応したのは、この試合もトップ下でプレーしたMF遠藤だった。「ちょっとさわっただけ」。珍しくヘディングで押し込んだ2試合連続ゴールで、幸先よく先制した。
後半開始早々に追いつかれても慌てない。MF明神は「どこかでチャンスがあると思っていた」と、延長に入っても我慢強く攻め続けた。
そして歓喜の瞬間が訪れる。延長後半7分、MF遠藤のFKにゴール前で競り勝ったのは、173センチと決して大きくはないMF家長だ。古巣相手にヘディングで決勝弾。途中出場でこの日唯一放ったシュートが、“大阪ダービー”に終止符を打った。
C大阪の17歳FW南野に「大阪といえばガンバだったけど、時代は変わった」とまで言われていた。“浪速の雄”のプライドを見せつけた勝利。だが、相手は帰国中で監督や外国人選手を欠いていたのも事実だ。ボランチとして何度も相手ボールを奪取したMF今野も「こういう出来のセレッソに負けたら終わり」と、決して満足はしていない。
今季残された最後のタイトルへあと2つ。「すべては勝つためにやった」と中沢。3年ぶりの天皇杯を、松波ガンバが戦った証しにする。