寿人、電撃カウンターでアルアハリ崩す

 「トヨタ・クラブW杯準々決勝、広島‐アルアハリ」(9日、豊田スタジアム)

 Jリーグ王者・広島は8日、アフリカ王者・アルアハリ(エジプト)戦に向けて、愛知県内で冒頭約15分を除いた非公開練習で最終調整した。攻撃サッカーを信条とするチーム同士の激突に、森保一監督(44)は「我々も攻撃的にいくことは変わらない」と“どつき合い”の姿勢。エースFW佐藤寿人(30)は、攻守の切り替え時に乱れる相手の弱点を指摘し、“電撃カウンター”でアフリカの雄を沈めるプランを口にした。

 気温3度と極寒の中での最終調整。エースの目がギラリと光った。「相手は個々の能力が高い。でも、攻撃に移った後のリスクマネジメントは欠けていると思う。ボールを奪った時(守備位置の)バランスが悪い印象はありますね」。攻撃時に人数をかけるアルアハリの攻略法は、既に頭に入っている。

 カギとなるのは電光石火のカウンターだ。森保監督は相手守備の印象を問われると「あまり言いたくないが…素早い攻撃、スピードのある(佐藤)寿人の抜け出しは狙っていければと思う」。身長185センチの長身DFゴマら強さが光る相手の守備を、速さで切り崩す。広島も攻撃サッカーを標ぼうするが「我々はどんな相手でも点を取りにいく。どういう展開になるか分からないが、点を取って勝つ、というものを持ってやりたい」と、指揮官も打ち合い上等の姿勢だ。

 エースのゴールは、勝利へとつながる。これまで、A代表とアジア・チャンピオンズリーグの国際試合で佐藤がゴールを奪った5試合は全勝。開幕のオークランド戦では、引いた相手に苦戦した佐藤だが「動いてスキをつくりたい。ボールを引き出していきたい」。決めれば必勝の吉兆データを背に、ゴールへ迫るつもりだ。

 初戦に勝ったが「僕らには開催国代表としての責任がある。ここで勝たないと盛り上がらない。自分たちの良さを出していきたい」。厳しさを増す戦いだからこそ、燃えるものがある。

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