鈴木ACL行くんダ~ン 浦和3位死守

 「J1、浦和2‐0広島」(17日、埼玉)

 3位の浦和が首位の広島を2‐0で破り、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得られる3位以内を死守した。守備的MFの鈴木啓太(31)が自身初のシーズン2得点目となるゴールなどで勝利に貢献した。仙台は2点リードを守れず、鹿島と3‐3で引き分けた。首位・広島との勝ち点差は1に縮めたが、2得点したFW赤嶺真吾(28)が、右足甲の負傷のため途中交代。手痛いドローに加え、エース欠場の危機も迎えた。次節24日に広島が勝ち、仙台が敗れれば広島の初の年間優勝が決まる。

 “守備の人”が攻めた。ACLのために攻めた。1‐0で迎えた後半16分、ピッチ中央でボールを受けた鈴木が約30メートルをドリブル突破。不意をつかれた広島DFを尻目にゴールに迫ると、迷わず右足でシュートを放った。若干コースは甘かったが、気迫で日本代表GK西川の壁を破った。

 MF梅崎の先制点も約30メートルのスルーパスでおぜん立てし、1得点1アシストをマークした。00年のプロ入り以来、1シーズンで1得点が最高だった男が、今季2得点目。“年イチ男”を卒業し「(得点は)2年に1度なんですけどね。珍しいから帰りに気をつけないと」と笑った。4試合勝ちがないチームのため「フィニッシュの精度を上げよう」と果敢に攻めた。

 試合後は選手・スタッフ21人が、1人ずつ文字の入った黒いTシャツを着て公式ソング「We are diamonds」を熱唱した。文字をつなげると「浦和のために最後まで共に闘おうGO→ASIA」。DF槙野やFW原口らが試合前日まで作ったサポーターへのメッセージだった。

 広島とは得失点差が大きいため、優勝はほぼ不可能だが、ACLに出場できる3位以内という目標が残っている。ペトロビッチ監督は「(古巣の)広島が優勝して、浦和が3位以内を確保すれば、世界一幸せ」とチームを鼓舞した。08年以来のACL出場へ、気持ちは切らさない。

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