「スウェーデン招待、日本１‐４米国」（１８日、ハルムスタード）

　日本は米国に大敗した。前半に２点を先行され、ＦＷ永里優季（２４）＝ポツダム＝が頭で１点を返したが、後半に追加点を許した。これで米国戦は１勝５分け（１ＰＫ勝ちを含む）２２敗。日本は２０日に同じく１敗のスウェーデンと対戦。米国は２連勝となった。

　日本のＦＷに永里ありだ。０‐２で迎えた前半２６分、左サイドの宮間からクロスが上がると、米国のＤＦ陣の前に体を投げ出した。ピッチに転がり込むと同時にボールはネットへ。４月に神戸で行われたブラジル戦に続く代表戦２試合連続ゴールは捨て身のダイビングヘッドから生まれた。

　ＣＫのこぼれ球をひろったＦＷ大野からＭＦ宮間にパスが出る時点で、イメージは出来上がっていた。「ああいう形は（宮間）あやとは狙っているので。練習通りではありました」。バックステップで巧みに相手マークを外してから飛び込む、頭脳的なプレーだった。

　多彩なＦＷ陣にあって、ドイツリーグで３連覇を経験した永里の経験値は群を抜く。ポストプレーで仲間を生かす場面も随所にあった。それだけに立ち上がりの失点でチームの勢いがそがれたことが悔しかった。

　「前からプレッシャーをかけられると、自分たちが焦ってしまって、ああいうふうな形でミスが出る。アメリカは、ああいうふうな感じで来られると、自分たちにとって脅威だったんじゃないかなと思う」。大敗にライバルの強大さを再認識していた。