真正ジム期待のルーキー・山内祐季 3回KO「3年以内に世界を狙える位置に」

 「ボクシング・6回戦」(13日、神戸市立中央体育館)

 真正ジム期待のルーキー・山内祐季(23)=真正=がプロデビュー戦・スーパーバンタム級6回戦に臨み、ジムボーイ・ロサレス(24)=フィリピン=に3回2分16秒KO勝ちした。

 スタイリッシュなサウスポーの山内は序盤からシャープな左ストレートで優位に立つ。左を上下に打ち分け、粘る相手を3回に左ボディーで沈めた。「デビュー戦勝利のボーナスも付けて自己採点は70点くらい。プロはグローブが小さいので一発ももらわないボクシングを目指したい」と振り返った。

 兵庫県加古川市出身の山内は、元日本スーパーフェザー級2位の父・雄三氏の影響を受け、3歳から空手、小学校入学からボクシングを始めた。ボクシングに専念した後は相生学院で高校3冠、主将を務めた芦屋大では2014年国体優勝、世界大学選手権銀メダルなどアマ通算66勝(25RSC)16敗と活躍。五輪出場を目指していたが、全日本選手権で思うような成績を残すことができず、幼少期からの夢であったプロの世界王者に目標を切り替えた。今春、芦屋大を卒業後、B級ライセンスでプロ転向した。

 試合後には「小・中学校時代の大スター」とあこがれる真正ジムの大先輩・長谷川穂積氏からも祝福された。「左を打つタイミングが相手にバレている」との指摘も受け、直立不動でアドバイスを聞き入った。

 目指すはもちろんプロの世界王者。「3年以内に世界を狙える位置にいたい。(大学に進学したことで)時間が限られている」。思い描く道を口にした。

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