絶対王者・オカダ、V9 内藤撃破で3年連続ドームメイン締め

 「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)

 IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)が内藤哲也(35)の挑戦を退け、9度目の防衛に成功。3万4995人の大観衆に向かって、空席を指さし、いつの日か東京ドームを超満員にすることを宣言した。同USヘビー級王者ケニー・オメガはクリス・ジェリコを下して4度目の防衛に成功。同インターコンチネンタル王者の棚橋弘至はジェイ・ホワイトを退け、4度目の防衛に成功した。

 “レインメーカー”がまたも“制御不能のカリスマ”の夢を打ち砕いた。新日本の天下分け目の一戦。初めて東京ドーム最終試合の舞台に立った内藤の挑戦を退けたオカダは「内藤さん、東京ドームのメインイベントどうだった?最高に気持ちいいだろう。そして、勝つのはもっと気持ちいいぞ、コノヤロー!!またやろうぜ、東京ドームのメインイベントで」とリング上から呼びかけた。

 試合は両者のプライドがぶつかり合った。内藤が、かわされたものの久々にスターダストプレス、オカダも高々と持ち上げての原爆固めを繰り出すなど、荒技が飛び交う激闘に発展。終盤はオカダがレインメーカー、内藤がデスティーノと必殺技を出し合うも、ともに驚異的な粘りを見せてはね返す。そして、最後はオカダが内藤のデスティーノをツームストーンパイルドライバーで切り返し、レインメーカーで34分超の戦いにピリオドを打った。

 実は2人のライバル関係が始まったのは同部屋だった合宿所時代。仲はよかったものの、内藤は「コイツはいつかトップで競い合う相手になる」と予感していたという。

 史上最長の1年6カ月にわたって新日本の至宝を守り続けているオカダは、強すぎるが故に憎まれる存在になり始めた。ファンの支持は、一時の低迷期を脱して旋風を巻き起こしている内藤がしのぐようになり、「実力のオカダ、人気の内藤」と呼ばれ始めた。

 オカダは、その10年にわたるライバルを14年に続いて東京ドームで粉砕。「ベルトを守るのが目標の人間と、ドームのメインを目指している人間との差が出た。ボクの方がベルトへの執念が上だった」と勝因を分析した。

 この日は3万4995人の大観衆が詰めかけたが、まだ空席が残っていた。オカダはそこを指さし、「しっかり超満員札止めの東京ドームを見せてやるからな」と高らかに宣言した。オカダがいる限り、新日本に金の雨は降り続ける。

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