大平3度目挑戦も散る 日本勢の鬼門タイで王座獲得失敗 5回TKO 

 「ボクシング・WBA世界ミニマム級タイトルマッチ」(1日、チョンブリ)

 3度目の世界挑戦となった同級15位の大平剛(32)=花形=は王者のノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)に5回TKO負けし、王座獲得に失敗した。大平は序盤から劣勢で、5回に左右の強打を浴びて倒れた。日本ボクシングコミッション(JBC)公認のタイでの世界戦で日本男子は通算22敗1分けとなった。

 三度目の正直は果たせなかった。「集大成を見せる」との決意で試合に臨んだ大平。1回こそほぼ互角に渡り合ったものの、2回以降は完全に王者のペース。セコンドからは「距離を取れ」「回り込め」との指示が何度も飛んだが、ノックアウトの連打を防ぐことはできない。4回にダウン。5回には右を浴びて、リングに沈んだ。

 試合は午後3時すぎ、気温計が41度を示す特設リングで行われた。座っているだけでも汗が噴き出す猛暑。完全アウェーの中での敗戦に、大平は涙ぐみながら「チャンピオンはパンチが強く、それにうまかった。今後のことは何も考えられない。今はゆっくり休みたい」と語った。花形ジムの花形進会長は「相手が上だった。大平は足が止まってしまった」と評した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス