全日本両国大会・宮原が諏訪魔越えV6「今の全日本の顔はオレ!」

ベルトを防衛した宮原健斗=両国国技館
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 「プロレス・全日本」(27日、両国国技館)

 全日本にとって約3年ぶりとなる両国国技館大会が6522人(満員)の観衆を集めて行われ、3冠ヘビー級選手権試合は王者の宮原健斗が諏訪魔の挑戦を退けて6度目の防衛に成功した。

 試合は体格とパワーに勝る諏訪魔が執ような万力スリーパーなどで圧倒する展開で、宮原はロープに振られて倒れ込むほどのグロッギー状態に追い込まれる。だが終盤、諏訪魔が大技をたたみ掛けてラストライドで仕留めに入ったところを宮原が丸め込むと形勢逆転。そこから得意のヒザ蹴りを連発し、最後はシャットダウン式原爆固めで26分超の戦いに終止符を打った。

 試合後はリング上で「今の全日本プロレスの顔はこのオレ、宮原健斗だ」と宣言。「ただ、諏訪魔との戦いは続いていきます。これからも全日本プロレス、目を離さないで見て下さいね、というか、オレから目を離さないで」とアピールした。

 宮原は2月に当時の同王者だった諏訪魔に挑戦する予定だったが、諏訪魔が右アキレスけん断裂の重傷を負ったため王座を返上し、王座決定戦に変更となった一戦を制して王者となった経緯がある。諏訪魔には過去4戦全敗で、真の王者を証明するためには何としても越えなければならない相手だった。

 それを果たしたことで、インタビューでは「諏訪魔との一騎打ち、今日はデカいと思います。あまり対戦相手のことを語らないオレですけど、諏訪魔と、この両国国技館という2つをクリアできたことは大きな自信になった」と充実の表情。「オレの進化は止まらないから。全日本プロレスは確実に進化している。オレはその進化に負けたくない。オレは全日本プロレスを引っ張るとか、そういうつもりはない。オレなんかいなくても全日本プロレスは絶対に引っ張られるし。ただ、オレは進化する全日本プロレスで戦いたい」と、言葉に力を込めた。

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