大石が新王者!5大王座戦メインは番狂わせ、細川は去就保留

王座を獲得し、父・進さん(下)にベルトを巻く大石豊
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 「デイリー後援・ボクシング・5大タイトルマッチ」(23日、住吉スポーツセンター)

 六島、森岡ジム合同興行「5大タイトルマッチ」が大阪・住吉スポーツセンターで開催され、メインイベントの東洋太平洋スーパーウエルター級タイトルマッチでは、同級11位の挑戦者・大石豊(31)=井岡弘樹=が、11回1分42秒、2-1の負傷判定で、王者・細川貴之(31)=六島=を破り、タイトル初挑戦(JBC公認下)で王座を獲得した。

 大石は序盤から果敢に右ストレートを打ち込み、相手の持ち味を殺すテクニックに定評がある細川を追い込む。4回終了時、三者三様だった公開採点は、8回終了時には1人が77-75で細川を支持、2人が77-75で大石有利と変化した。

 挽回に出る細川は10回に偶然のバッティングで右まぶたをカット。流血は激しく、11回にドクターの進言で試合は終了。負傷判定に委ねられた。

 僅差となったスコアは1人が106-103で細川を支持、残る2人が106-104、105-104で新王者誕生となった。

 勝者のコールとともに泣き崩れた新王者。2015年に井岡弘樹ジムに移籍後、桂伸二トレーナーの指導の下、恵まれた体格を生かしたボクシングを覚えてきた。「細川選手のジャブが伸びてきてやりにくかったけど、自分の右を信じて戦いました。井岡会長、桂トレーナー、サポートしてくれた仲間、家族のおかげで勝つことができました」と大金星の喜びに浸った。まずは初防衛を目指す。

 IBF世界同級3位にもランクされ、世界挑戦も夢見ていた細川は痛恨の黒星。「これが今の僕の実力」と敗戦を受け入れた。「まずはゆっくり休んで、身体を治します」と去就については保留とした。

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