大日本・関本&岡林が最侠T連覇 ハードコア戦拒否の男気“二丁拳銃”は無念
「プロレス・大日本」(31日、東京・後楽園ホール)
「最侠タッグリーグ」の準決勝2試合と優勝決定戦が行われ、関本大介、岡林裕二組が2年連続3度目の優勝を果たした。
準決勝で石川修司、佐藤耕平組を下してストロングブロックを勝ち抜いた関本、岡林組は、準決勝で植木嵩行、高橋匡哉組を下してデスマッチブロックを突破した“ヤンキー二丁拳銃”宮本裕向、木高イサミ組と優勝決定戦で激突。本来はハードコアルールで行われる予定だったが、宮本、木高組の申し出により、通常ルールで行われた。
筋肉自慢の関本と岡林は、デスマッチだけでなくレスリング技術も確かな二丁拳銃のスピーディーな動きにほんろうされる。それでも、2人同時のアルゼンチンバックブリーカーを繰り出すなど、パワーファイトで主導権を握り、最後は関本が豪快な原爆固めで驚異的な粘りを見せた宮本を爆殺した。
試合後、関本は「引っかき回されましたね。精も根も尽き果てた感じです。でも優勝しました」と振り返って笑顔。2人は全日本の世界タッグ王者でもあり、岡林は「ベルトを巻いている以上は負けるわけにはいかない。その気持ちで戦いました」と、王者の面目を保ち、充実感をにじませた。
さらに、関本は「最初はハードコア(ルール)が用意されていたんですが、二丁拳銃が『こんなものいるか』と言う感じで。男気を感じましたね。よし、オレたちもやってやろうという感じになりました」と二丁拳銃の心意気に感心。岡林も「二丁拳銃は全日本でもアジアタッグ(のベルト)を巻いているし、デスマッチだけじゃないタッグチーム。改めて実力を感じた」とたたえた。
2人は世界タッグ王者として、11月27日の全日本・両国国技館大会でゼウス、ボディガー組の挑戦を受ける。関本は「防衛して、世界タッグチャンピオンとして年を越したい」と意欲を示し、岡林は「防衛しないと次のステップを踏めない。防衛してから次につなげたい」と前を見据えた。